心の雨
こんばんは。
雨の夜ですね。
独り言みたいな、誰かへの手紙みたいな、まとまらない綿あめみたいな、
ふわっとした気持ちですが、
まずは宛のない手紙と思って、書きはじめてみます。
心に雨が降ること、ありますか?
人生を歩いていると、私の心に、時折、雨がふります。
どこまでも続く霧雨のような、息苦しくむせるようなとき。
激しく降って、ドカンと雷も落ちて、雷鳴轟くような嵐。
絶え間なくしとしとと降る、寒い、じめじめとした長雨とレインシューズにこもる湿気。
降りそうで降り出さない、どこまでも冷たく暗い曇り空。
まるで祝福のシャワーかキャンディのような、まぶしいお天気雨。
雨上がりのゆったりとした虹。
心に降る雨って、誰にも必ず訪れるし、いつ止むとも知れぬ、とても不安なものだったりします。
でも、晴れ間はきっと来て、そのときって清々しい気持ちだったりする。
雨降る前の、嫌なモヤモヤもわだかまりも、きれいさっぱり洗い流されていたり、
輪郭がぼやけて見えなかったあの目標や看板も、雨に濡れて色彩鮮やかに、はっきり見えてきたりする。
猿のような顔で泣きながら生まれて、泣きながら生きてる。
ずっと歩き続けてる。大げさだけど。
どれも全部、一人じゃ起こらなかったことで、
全部、誰かが居たから、または居てくれたから、起きたことばかり。
これらは比喩です。
私の心には、きょう、雨が降っていました。
おしまい。